六華だより

2019年 東京六華同窓会総会・懇親会のご案内

第94号

2019年東京六華同窓会総会・懇親会 実行委員長
伊藤 英樹(南36期)

 2019年、新元号にかわり初めての六華の同窓会を、6月8日(土)に東京の品川駅より徒歩3分の「品川グース」で開催いたします。当番期をつとめる南36期、46期、56期を代表してご挨拶申し上げます。  

 2019年の東京六華同窓会総会・懇親会のテーマは「六華全書 ~第二章~」としました。「六華全書」は、2011年の六華同窓会総会・懇親会で掲げたテーマです。2011年の総会・懇親会の日までを「六華全書」の第一章とし、その日をもって第二章の始まりとしました。札幌と東京で生活の拠点は異なっていても、同窓の想いはつながっていることを表現しています。  

 2011年は忘れもしない東日本大震災が起きた年です。東日本に限らず全国、海外で「絆」や「コミュニティー」の大切さが再認識された年でした。今や活発に活動している六華の各同好会もこの頃からSNSを通じて急速に広がっていったと思います。昨年はその時を思い返すかのように、北海道を台風や大地震が襲いました。多くの方が不自由な生活を強いられるなかでも、人と人とのつながりが、前へと進む希望を与えてくれるものと、改めて強く思いました。  

 そもそも、「六華全書」には二つの意味が含まれていると考えています。  

 「六華」の同窓生は、一人ひとりが個性溢れる人であり、さまざまな分野で活躍しています。この「全書」のもつ意味の一つは、「六華」という共通の縁を綴じ糸とすることによって同窓生すべてが結ばれ、他にない価値を生み出す原動力となっているということです。価値観が多様化している今だからこそ、多彩な個性が混じり合うことで、広い世界で高い価値を産み出しているものと考えます。  

 もう一つの意味は「六華」の歴史そのものであり、過去の先人たちが堅忍不抜の精神で積み重ねてきたページを誇りとし、現在を生きるわれわれがこの精神でさらにページを重ね、次代を担う人に伝え、未来永劫にページを重ねていく終わりのない「全書」であるという意味です。時代は変化し、かつての常識も今は非常識と呼ばれることもありますが、永く続くものには本質的で普遍なものが内包されていると思います。「六華」のもつ普遍的なものを次の世代にも着実に渡していきたいと思います。  

 今を生きる「六華」の同窓の皆様に、一人でも多く総会・懇親会に足を運んでいただき、世代を超えた「六華」の縁を体感し、広く懇親を深め、「全書」の1ページに加えていただきたいと思います。  

 今年6月8日(土)品川グースで皆さんとお会いできることを、実行委員一同、心より楽しみにしております。