六華だより

新型コロナ禍の下での当番期活動

第97号

六華同窓会2020 実行委員長
後藤 武志(南45期)

 例年、当番期は前年の懇親会終了後から本格的に活動を開始し、月1回ペースで「実行委員会」を開催しながら、諸活動を行いつつ懇親会の準備をしていきます。今年においては、新型コロナウイルス感染症によって社会全体が大きな影響を受ける中、当番期活動も例年にないものとなりました。

 同窓会会員の皆さまにとって最も影響が大きかったものは、言わずもがな、懇親会の中止かと思います。年に1回一堂に会して、同期のみならず年代を超えた同窓の交流を行うこの機会を作られなかったことは、「一生に一度」との思いで当番期に臨んでいた私たちとしても無念の一言です。

 この懇親会中止については、私たち当番期はもちろん、六華同窓会全体にとっても前例のないことであり、その決定および手続きに際しては、役員・幹事の皆さまも大変悩まれ、ご苦労頂いたものと承知しております。ただ、早い段階で中止を判断いただいたことで、私たちは「懇親会以外の活動」を「明るく、元気に、前向きに取り組もう」と切り替え、現在まで活動をスムーズに進めることができており、本当に感謝しております。この場をお借りして、ご判断に敬意を表するとともに御礼申し上げます。

 さて、懇親会の中止に際しての私たち当番期の取り扱いについてですが、期間を延長することなく、今年度をもって活動を終了し、来年度に引き継ぐことで常任幹事会のご了承を頂いております。

 来年度も継続して当番期を務め、実行委員長として懇親会をやり遂げてはどうか?との声もいただきました。しかしながら、当番期活動においては「懇親会以外の活動」に相応のボリュームがあります。かつ、これらの活動は懇親会と異なって「コロナだから実施が困難」ではなく「コロナ禍においても実施すべき、価値ある活動」であると考えられます。そして、これらの活動を2年にわたって当番期として実施するのは体力的に困難であると考えられます。以上をふまえてご判断いただき、来年度は46期の皆さまに引き継がせていただくことになったものです。

 この「懇親会以外の活動」の大きな柱は、「六華ゼミ」と「記念冊子の発行」となります。

 特に「六華ゼミ」に関しては現役南高生向けの活動であり、彼らがコロナ禍の中で不自由な学校生活を強いられていることを考えると、何としても実施しなければならない、との強い思いがありました。春先の休校に伴い、日程や会場、講師の調整等に苦労しながらも、なんとか8月に第1回を開催できました(全9回)。

 「記念冊子の発行」については、今までのスタイルだと懇親会が開催されず配布機会が限定される可能性が高いと考えられましたが、この六華だよりも参考に、WEB版を作成することとしました。「これまで懇親会参加者しか手に取る機会がなかったが、むしろ多くの人の目に触れるのでは」「この状況だからこそ、六華のつながりを再確認できるようなコンテンツにしよう」と、鋭意製作中です。

 なお、私たちは3月以降、すべての実行委員会をオンラインツール「ZOOM」を用いてリモートで開催しています。これもコロナ禍ならではですが、例年、札幌在住者に偏りがちだったと思われる実行委員の活動が、居住地にかかわりなく参加できるようなったという点で、大いにメリットがありました。今後、当番期の世代は、団塊ジュニアの世代から、本格的に少子化・学級減の世代に移行していきます。実行委員のリソース不足を補う意味でも、来年度以降の参考になるスタイルとなったのではないでしょうか。

 最後になりますが、記念冊子に掲載する広告・協賛につきまして、例年に劣らない多数のご協力を頂き、当番期内で設定した目標を達成できましたことをご報告申し上げます。コロナ禍において、飲食・サービス事業者様、医療関係事業者様をはじめ、多くの皆さまがご苦労をされている中であったと存じますが、厚く御礼申し上げます。頂いたご支援をもとに、残された活動期間、精一杯務めて参ります。私たちの活動は、六華同窓会2020のホームページ(https://sapporominami45.jimdofree.com/)およびFacebookページにて随時ご報告してまいりますので、引き続きご注目ください。