六華だより

みなみ新聞局活動紹介

第104号

桝田悠月(札幌南高校2年・みなみ新聞局長)

 私たち「みなみ新聞局」は1年生3名、2年生6名の計9名で活動しています。行事や各種大会で 優秀な成績を収めた生徒などを紹介する新聞「The Minamiko」を2か月に1号ほどの頻度で発行しています。

 南校新聞局の歴史は開校時から続いているのですが、途中で生徒会誌「みなみ」の編集を担当する「みなみ編集局」と統合され、「みなみ新聞局」へと名前が変わりました。現在発行している新聞はB4裏表(15507 25508段)なのですが、過去の紙面を見てみると今のものとは比べものにならないほど文字数が多く、過去の先輩方の新聞への熱意が感じられ圧倒されます。

 私たちが新聞を作る上で一番大切にしていることは、「読んでもらえる紙面にする」ことです。具体的には見出しなどのレイアウトの工夫はもちろん、記事の内容も事実を挙げるだけではなく、取材をしないとわからない裏エピソードのような話を載せることが必要になります。そのためには取材の中で、深く掘り下げられそうな話題になったときに、うまく質問をすることが大切です。はじめはうまくインタビューができませんが、たくさんの人に行うなかでだんだん技術が磨かれていき、局員たちはインタビューごとに腕を上げていきます。また、「話をまったく知らない人に伝える」ことも大切です。記事を書く側は内容を知っているので、つい記事にする際省略してしまうところがあります。しかし、その省略した箇所は内容を知らない人にとっては大切だったということもあります。記事を完成させたあと、局員同士で回し読みをして改善点を見つけたり、顧問の先生に見てもらうなどして、読む人が理解しやすいような紙面になることを心がけています。 

 新聞局が一番忙しいのは発行の週です。とは言っても、発行の方法はパソコンで作った紙面を印刷し、生徒会室にある輪転機で全校生徒分を刷るだけなので、発行自体は難しくありません。ではなぜ発行の週が忙しいのか。それは発行の週に記事を一気に仕上げるからです。発行日は 大抵、インタビューなどを行ってから2週間後に設定しているのですが、なかなか記事の作成に 取り掛かるのが遅くなってしまいます。結局、残り1週間で本気を出して仕上げるのが毎回のお約束と化しています。できれば余裕を持ってゆっくりと進めたいのですが、兼部をしている人も多く、勉強などもあり後回しになってしまいます

 毎年10月上旬には全道大会、3か月に一回程の頻度で石狩支部大会が開催されます。大会と言っても新聞の出来栄えを競うのではなく、学校新聞の未来に関する討議や新聞製作技術の向上が目的です。今年の全道大会の運営は生徒数の少ない後志支部を石狩支部が助けるという形で行われ、南校も運営の一翼を担いました。私たちは全道から集まった生徒が分かれて討論を行う分科会の一つで進行を務めました。分科会の運営の経験がなく、うまくいくか不安でしたが、みんなで協力しあい成功を収めることができました。初めてあった人同士、どうすれば議論が盛り上がるか、どのように時間を配分するか。様々な課題がありましたが、当日進める中で臨機応変に行動し、良い分科会にすることが出来ました。これは私たちにとって大きな経験となりました。

 新聞を発行している中で最も嬉しいのは、生徒が読んでくれている場面を見るときです。今の時代 はスマホがあり、SNSのほうが私たちの作る新聞よりも面白いかもしれません。しかし、新聞が配られたときに教室を見渡してみると、かなりの生徒が目を通してくれています。全ての記事をしっかり読んでいるわけではないかもしれませんが、自分たちの書いた記事を読んでもらえるというのはとても嬉しいことで、新聞局に入って良かったなと毎回感じます。この瞬間のために、これからも新聞製作を頑張っていきます。

最近の発行号(クリックするとPDFファイルが開きます)

215号(2023年7月21日発行)

216号(2023年9月28日発行)
217号(2023年11月13日発行)