エスコンフィールドから、何でビールが好きか考えてみた。
近藤 恵多(南59期)
「なんでそんなにビールが好きなの?」
そうやって聞かれることが年に何度もあります。
確かに宴会の飲み放題の場では二時間ビールを飲み続けることがよくあるし、今の会社もビール会社。
ジンやウイスキー、日本酒だってもちろん好きなんですが、やっぱりビールが中心になります。
時たま訪れる二日酔いの日はあんなに苦しいのに・・・やっぱりビールに戻ってきます。
なんでなんだろう?今まで深くは考えてこなかったものの、抗いがたいビールへの愛。
こちらの原稿のご依頼をありがたくもいただきましたので、簡単に考えてみました。
ひとつめは、六華麦酒部の皆さまとの出会い。
大学生の頃にこちらのコミュニティと出会い、色々とビールについて教えていただき、たまには一緒に飲んでいただきもしました。
ビールはおろか、お酒の右も左も分からない頃でしたので、こちらのコミュニティに出会ってから間違いなくビールへの愛が深まりました。
この場を借りて感謝です!(これからも一緒に飲んでください!)
ふたつめは、ビールを通じて色々な人との縁が生まれること。
大学時代から国内外問わずにバックパッカーとして色々と旅をしてきました。
なかなか人見知りということもあり(道産子は他県民に比べて多い気がします。六華は例外かもしれませんが笑)、初対面の人と打ち解けるのは苦手な方なのですが、 ビアバーや良さげな飲み屋に入ると、ビールを片手にいつの間にか見知らぬ人と友達になっているということがとても多いのです。
他のお酒でもいいような気もするのですが、ところがどっこい、やっぱりビールが一番しっくりくるのです (完全に個人の感想です)。
そういう経験がたくさんあるので、ビールは「人を繋ぐお酒」というイメージです。
みっつめは、思い出と密接に結びつくこと。
「地ビール」という言葉があるように、ビールは土地と結びついているお酒でもあります。
旅行に行くと、その土地のお酒を飲む人が多いと思うのですが、やっぱりその地元のお酒を飲むと 美味しいですよね。
鮮度が良い、その土地の食べ物に合っている、雰囲気・・・など色々な理由があるとは思うのです が、やっぱり美味しい。
そういうこともあり、私にとって旅の思い出はビールと密接に結びついています。 伊勢にいったら伊勢角屋麦酒、タイに行ったらシンハービール、スリランカに行ったらライオンスタウ ト・・・といった具合です。
最後によっつめは、その時の気分や料理に合わせることができるということ。
ここに関しては、頭に「?」が浮かんだ方もいるかもしれません。
「合わせるもなにも、ビールの味ってあまり変わらなくない?」と。
ここに関しては、簡単に補足させていただきます。
よく居酒屋で出てくる、シュワシュワでのど越しがよくて・・というビールはほぼ「ピルスナー」という種類 のビールです。
日本では大体、このスタイルのビールが99%飲まれています。
ただ、ビールはもっともっと種類がありまして、今は150種類以上のビアスタイルがあると言われています。
(銘柄の話ではなくて、ビアスタイルの話です(!))
よく知られているところですと、ギネスビールは「スタウト」という種類のビールになります。
最近、全国でたくさんのブルワリー(醸造所)が造られていまして、ピルスナー以外にも多種多様 なビールが造られています。
以前ですと「地ビール」と言われていましたが、最近は「クラフトビール」と呼ばれるようになりました。 こうした「クラフトビール」はスタイルも多様なので、気分や料理によって飲み分けることができます。 以下は、完全に主観(好み)ですが、
今日は暑いな~って時・・・⇒やっぱりピルスナー!
スパイス効いた料理と合わせたいな~って時⇒IPA(苦みや香りが強めなビール)にしよう!
ちょっと癒されたいor白身魚と合わせたい⇒ホワイトエール(白ビール)だ!
自分と向き合いたいな・・って時⇒インペリアルスタウト(強めの黒ビール)、バーレイワイン(半年 以上熟成された高アルコールビール)
みたいな感じです!
やはりたくさんのバラエティがあるのが、ハマっている理由の一つですね。
そんなビール大好きの私ですが、大学で北海道を離れて以来14年ぶりに札幌に戻ってきました。 ありがたいご縁をいただきまして、北広島にできる日本ハムファイターズの新球場「エスコンフィールド」にクラフトビールの醸造所兼レストランを設立します。
その名も「そらとしば」。
新球場の目玉である「天然芝」を眺め、匂いを感じながら、クラフトビールを美味しく飲んでもらえる ようにという思いを込めました。
バラエティあふれるビールをなんと球場の中で造り、その場で楽しむことができます。
(普通の球場でいうバックスクリーンのところにありますよ!)
売り子さんにも売っていただけることになりましたので、日ハムの優勝を追いかけながらたくさん飲んでいただけると嬉しいです。
ビールが好きな理由にも書かせていただきましたが、この「そらとしば」を通して色んな縁ができればと思っています。
ここがHUBとなり、ビールを通した素敵な出会いがたくさんできるように、3月の開業以降頑張らせていただきます!
ボールパークにお越しの際には、是非ご一報ください。駆けつけさせていただきます。
それでは、乾杯ーっ!
近藤 恵多(こんどう けいた)
南59期です。大学時代はインドへ10回を始め、バックパッカーで色々と廻っていました。 今はクラフトビールの会社ヤッホーブルーイングにて、マーケティングのお仕事をしています。 今年からしばらく札幌にいますので、気軽に飲みに誘ってください。
第102号 の記事
2023年3月1日発行