六華だより

2020年当番期を終えて「懇親会を実行できなかった、実行委員長」 手記

第98号

2020年 総会・懇親会実行委員長 
後藤 武志(南45期)

はじめに、この手記はあくまで個人の見解として記すもので、当番期全体の意見を代表するものではないことをご承知おきください。

「リモート実行委員会」のメリット・デメリット

集まってワイワイと「ロゴ図案」を決定した2020年1月を最後に、私たちの実行委員会は、ついに最後まで一堂に会しては開催できず、すべてZoomを活用したリモート開催となりました。リモート会議のメリット・デメリットについては、世の中においても様々に議論されていますが、私たちも、それを大いに実感することとなりました。

まずメリットですが、物理的距離や時間の縛りを超えて実施できることです。
幹事期活動は札幌が拠点となるため、これまで、札幌圏以外に住んでいる同期は今ひとつ参加意識が高まらない状況でした。しかし実行委員会がリモート開催となることで各地からリアルタイムに意見を発信できるようになり、状況は一変しました。今年の主要メンバーのうち何名かは、この「リモート実行委員会」を通じて幹事期活動へ参画し、手腕を発揮してくれました。コロナ禍で思うように活動できなくなった者もいた中で、これまでのやり方では活用できなかった力が加わり、活動を維持することができました。

また、子育て中のメンバーにとっても、「リモート実行委員会」は助けとなりました。仕事帰りに集うことを前提とする「平日19時に札幌市内」の実行委員会は、小さな子供を抱えるメンバーにとって負担が大きく、参加を見合わせる者もいました。「リモート実行委員会」は平日21時からの開催としましたが、小さな子供は寝かしつけをパートナーにお願いしたりすることで、このような者も参加が可能となりました。

一方、デメリットですが、意見がすれ違った際のすり合わせに苦労してしまうことや、ちょっとしたニュアンスがうまく伝わらないことによる弊害などが挙げられます。普通に会って話していれば、相手の思いをくみ取って次の展開に反映させたり、お酒を酌み交わしながら真意を伝えたり、よりスムーズな合意形成ができたかもしれない、と思うことがしばしばありました。

同窓会実行委員会に限らず、このようなデメリットをうまく克服しメリットを最大化することが、これからの時代に必要なスキルなのだと強く思いました。

持続可能な幹事期活動とは

幹事期活動は、例年、当番期前年10月に開催される「総会・懇親会」に参加し、続けて11月に先輩方から引継ぎを受けることが実質的なキックオフとなります。私たちの実行委員会は、その時点で活動のコアとなるメンバーが10名程度と、例年と比較すると小所帯でした。徐々にメンバーを増やしながら活動を活発化させていこう、と考えていた矢先、新型コロナウイルスの感染拡大が進んでしまいました。

このまま活動がしぼんではいけないとの危機感から、メンバーが個人的なつながりをもう一度掘り起こし、何とかメンバーの増加と活動の維持を図ることができましたが、思い返せば、私たちの活動は綱渡りだったと反省しています。

ただ、これは私たち45期のみならず、どの世代にも起こりうることです。
六華同窓会の総会・懇親会は、幹事期を経験した世代と、未経験の世代では、出席率が段違いに異なります。幹事期が同期の絆を呼び起こし、新たにつなぐきっかけであることの証左ではありますが、反面、幹事期を経験するまではそもそも同窓会への関心が乏しいという事実も否めません。

今後も幹事期は引き継がれていきますが、社会は人口減少・少子化トレンドの中ですから、徐々に幹事期の担い手の絶対数は減っていきます。ただでさえ難しい幹事期活動の立ち上げ・遂行は、今後、さらに難しくなっていくはずです。
今回、実行委員長として同窓の皆さまへ広告・協賛をお願いし、多くのご協力を頂きました。コロナ禍の中で大変心強いものでしたが、社会の変化を考えると、今のスタイルでは持続的な懇親会の開催は難しくなっていくと考えます。例えば、今年懇親会が開催できたとしても、広告・協賛によって開催費を賄うという考え方から、参加者が負担する部分をより増やす方向へシフトする必要があると考えます。

幹事期は46期に引き継がれますが、昨年の総会・懇親会が開催できなかったことをふまえ、私たち45期メンバーも「オブザーバー」として活動を継続します。よって来年は、46期を中心に、さらに次の世代である47期を加えた3世代で実行委員会が構成されることになります。コロナ禍で偶然に生まれた状況ではありますが、これが今後の幹事期のあり方の一つのモデルになるかもしれない、と考えています。

 皆さまにおかれましても、大きな社会変化をふまえ、幹事期が担う役割や負担感、懇親会のあり方について、この機会にお考えいただければ幸いです。

最後に

[私たちの活動について]  「六華Precious Ring」

  • 六華ゼミ(全9回) 「コロナ禍の中でも現役南高生の「学び」の場は失くすまい」との思いで、学校にも協力いただき、一部リモート開催を含めて、何とか全9回を開催できました。今年は、生徒へのアンケートをスマホで行ないましたが、ダイレクトに感想が届き、講師や運営側にもたくさんの得るものがありました。
  • 記念冊子の作成 コロナ禍の中での活動の証として、例年通り記念冊子を作成しました。たくさんの方のご協力をいただき、誠にありがとうございます。初の試みとして、Web版を作成しました。是非たくさんの方のご閲覧をいただけますと嬉しいです。
    https://rikka2020.amebaownd.com/
  • 母校への恩返し企画「ブックマルシェ」 「母校の生徒に、新しい発見をして視野を広げてほしい」という思いを込めて、45期内で寄付を募り、南高校図書館へ複数の雑誌の定期購読契約をスポンサードさせていただきました。
  • 春の学校林散策会の中止/学校林への寄付実施 「春の学校林散策会」は、新型コロナ感染拡大に伴う休校措置への対応のため、中止となりました。実行委員会の中で「散策会に替わり、何らかの形で学校林保全のために貢献をしたい」との声が上がり、学校林財団とも協議の上、2019年台風被害対応にかかる特別寄付を実施することとなりました。
  • 実行委員会事務局のパソコン環境(リモート対応含む)整備 次世代の当番期活動が円滑に行われるようにするため、実行委員会のパソコン・ネット環境を再構築し、リモート環境から安全に事務局のホストコンピューターへアクセスできるよう整備しました。また、経年劣化により破損が発生したハードディスクを交換致しました。
  • 学校への寄付実施 上記諸活動の経費支払後の余剰金については、ご協賛の趣旨をふまえて実行委員会内で協議を行い、学校へ寄付を行なうこととしました。コロナ禍の中で行われる卒業式等の学校行事や六華ゼミでも利用する体育館のプロジェクター・スクリーンの新調、および、リモート授業のためのWi-Fi環境の増強に活用いただくこととしております。
     

このような活動が実現できましたのも、総会懇親会が開催されないにもかかわらず、趣旨にご理解いただいて皆さまから頂戴した協賛のおかげと、大変感謝しております。また、私たちの活動を力強くバックアップして頂きました六華同窓会役員・幹事の皆さまにも、あらためて感謝を申し上げます。