六華だより

小林敬樹(南28期)〜3人のカメラマン〜

中学生の時に撮ったNBAとABAのオールスター戦

2005 IBUバイアスロンワールドカップ

FISワールドカップジャンプ2010札幌大会(個人第14戦)で2位に入った葛西紀明選手

2010全日本トライアル選手権シリーズ第4戦 北海道大会で田中義弘選手がクラッシュして目の前に落下(この後盛大に泥水を被りました)

 

小林たかきさんにインタビュー 聞き手:黒川智子(南35期)

 

  中学生の時、同級生にSLの写真を撮っている友人がいて、一緒に撮りに行くようになり、動くものを撮るのって面白いなと思い始めました。その友人は裕福な家庭の子で、ニコンのF2フォトミックというカメラを使っていましたが、私は父に無理して買ってもらったキヤノンのEX AUTOという一眼レフ入門カメラでしたので、友人のフラッグシップ機がとても羨ましかったです(笑)

 そんなある日、アメリカのプロバスケットボールリーグのNBAとABA(1967年から1976年まで存在した、もうひとつのプロリーグ)のオールスターが札幌の真駒内アイスアリーナで対戦するということで、当時中学のバスケ部員だった私はチームメイトと観戦に行きました。その際に写真を撮ってみようとEX AUTOを持参して、本来入ってはいけないゴールのすぐ近くの席にちゃっかり座ってカメラを構えました。スポーツの写真を撮ったのは、この時が始めてで、ファインダー越しに観るプロバスケ選手は普通に観戦するよりもエキサイティングでした。実際にスポーツフォトグラファーになったのは随分後のことですが、これがきっかけになったと思います。

 

 

 そうですね、私はスポーツの撮影がメインですので、撮影した写真を見た被写体の選手から喜びの言葉を頂いた時でしょうか。

 

 

 

 色々と苦労はありますが強いて言えば、屋外ウィンタースポーツ撮影でのトイレですね。

1番の思い出はイタリアのトリノでプレオリンピックとして開催されたバイアスロンのワールドカップを撮影に行った時の事です。 

 屋外ウィンタースポーツの撮影がある時は前日から水分摂取を控えるようにして、撮影に入る前には必ず、しっかりと用を足しておくのですが、その時は何故かフォトポジションにスタンバイしてから猛烈に大きい方がしたくなってしまいました。

 バイアスロンとはクロスカントリースキーと射撃を組み合わせた競技で、スキーのコースは山中に配置されており、フォトポジションからプレスルームまでは距離があります。

この時は競技開始まで10分位となっており、トイレに行って戻ってくる時間はありません。隣りにいた外人カメラマンに「be taken short」と告げて、後ろの林の中に猛ダッシュしてトリノの山中にマーキングしてきました。そして何食わぬ顔で戻った私を見て、彼がニヤニヤしていたのが今も思い出されます(苦笑)

小林敬樹

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井上浩輝(南47期) 

西村彩子(南43期) 

○ 小林敬樹(南28期)