六華だより(公開前確認版)

楽しみながら学校林について学ぶ 〜第21回学校林散策会〜

第95号

加藤 洋介(南44期)

 札幌市清田区有明にある札幌南高の学校林「Rikka Forest」で、自然を満喫する恒例のイベント・学校林散策会が5月12日(日)に開催されました。爽やかな新緑の森林浴を楽しんだり、木々が立ち並ぶ登山道で記念撮影したり、子どもたちを対象にした木工体験などを通して、豊かな自然を堪能しました。

  「Rikka Forest」とは何か、ここでどんな活動が行われているのか。自然の中で遊びながら楽しみながら、参加者の皆さんに「学校林のこと」を少しでも知ってもらいたい、もっと身近に感じてもらいたい。そんな思いを込めて、今回の幹事期である私たち南44期一同が力を合わせ、準備を進めてきた第21回学校林散策会。当日は、あたたかな陽気、爽やかな風が心地よい絶好の天気のもと、166名の同窓生とご家族の方々にお集まりいただきました。

 カラマツ、エゾマツ、ミズナラなどさまざまな樹木に覆われ、都会の騒がしさとは無縁な静謐な空気が漂う「Rikka Forest」。1911(明治44)年、大正天皇が皇太子の時に札幌中学に来校されたことを記念して植林が企画され、当時の山田幸太郎校長の発意により学校林となったそうです。以来、100年以上にわたって六華同窓生の歩みとともに、環境教育の場や同窓・地域の交流の場として、その歴史を刻んでいます。

 ───このような学校林の成り立ちや活動内容を知ってもらうため、参加者の皆さんを4班に分け、各班それぞれに学校林財団の方にお一人ずつガイド役として入っていただきました。ゴールである「造林育人」の石碑を目指し、登山道をゆっくりと散策しながら、学校林の歴史や現状のほか、環境教育や体験活動の実施状況、昨年秋の台風・地震による倒木被害とその復旧作業について、学校林の伐木・造材作業と林業とのかかわり、国蝶のオオムラサキが生息する森を整備する計画など、ガイド役の皆さんからは学校林をさまざまな視点、角度から捉えたお話を聞かせていただきました。

 散策の途中、参加者からは「森を育てるには長い間の植樹、育樹が大切なことを知り、子どもにも良い経験になった」「将来、オオムラサキが舞う学校林を散策するのが楽しみ。この森の持つ生物多様性の豊かさを未来へと継承していきたい」などの感想が聞かれました。有明小4年の女子児童は「木の大切さを知って、自然のことがもっと好きになった」と笑顔で話しました。

 散策を終えた後は、お楽しみの昼食会。ジンギスカンやたこ焼きなどの定番メニューに加えて、おにぎり、焼き鳥、おでん、フランクフルトなども用意。どれもおなじみの味ですが、野外の特別な空間で味わう料理は格別においしく、「最高に楽しい!」「おかわりはある?」「来てよかった」などの会話が飛び交い、心もお腹も満たされる時間となりました。

 今回、南44期独自の取り組みとして、昼食会の後半に「木のマグネットづくりワークショップ」を開催しました。エゾマツとミズナラの間伐材を用いた正方形の木片を用意し、紙やすりで削って角を落とし、裏面にマグネットシートを貼り付けた後、クルミを砕いたオイルで表面を仕上げる木工体験です。予想していた以上に人気を集め、子どもたちが殺到したため、当初1回だった予定を2回に分けて実施するなど、うれしいハプニングもありました。ものづくりのおもしろさに熱中する子どもたちの様子や、できあがったマグネットを手に笑顔をみせる子どもたちを目にし、この企画をやって本当によかったと感激しました。

 楽しい時間はあっという間です。最後まで盛り上がるだけ盛り上がり、午後1時すぎに名残惜しさを感じながらの解散となりました。

 南44期の幹事期としての初のイベントとなった学校林散策会。有明小学校の皆さん、学校林財団の皆さん、そして参加者の皆さんのご協力により、盛況のまま無事終えることができました。南44期一同、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。